あなたは誰タイプ~カール・デール・ハーシェル編

エイブラハム・ユージーン 多くのアメリカンドラマにおいて、子供や老人は弱者であり、ヒーローに守られる立場として描かれるケースがほとんどです。しかし「ザ・ウォーキングデッド」においてはすべてのキャラクターが重要な役割を持ち、全員で生き抜く姿が描かれています。

そこで、ここでは子供、老人の代表としてカールとデール、ハーシェルについて考えてみたいと思います。

《強いハートを持つ少年、カール》

主人公であるリックの息子、カールも物語の中で非常に重要な役割を担っています。初期の頃は、純粋にリック達に守られる側として描かれていましたが、中盤以降は戦闘要員として、そしてリック達のチームの主要な人物として大きな役割を持つようになってきました。

そんなカールの一番の魅力は、ハートの強さです。まだ10代前半の少年とは思えないほどのハートの強さを持っています。どんな辛く、残酷な出来事が起こっても、決してそこから目を逸らすことはありません。そして、生きるために常に前を向いています。この強さは、グループのリーダーであり、父のリック以上のものでしょう。

ただ、その強さが時に暴走してしまうこともあり、シーズン4以降はやや危険な一面も見られるようになりました。
こういった少年らしい危うさも、このカールというキャラクターの魅力でしょう。

《グループの良心・デール》

初期のグループにおける最年長者として、あらゆる面で全員を支え続けてきたのがデールです。
彼の担った最大の役割は、やはりグループの良心としての一面でしょう。荒れ果てた世界の中でも、常に人間らしく理性的であろうとする姿は、メンバー全員の心を動かしました。

どんな場面でも、常に自分を失わない、という姿勢は平和な世の中で生きている私達も決して失ってはならないものでしょう。視聴者である私達も、彼から学ぶものは非常に多く、じっくりと彼の言動を追ってみましょう。

《グループの父親・ハーシェル》

ハーシェルはグループ全体の父親的な役割を果たしてきました。よく、メンバーはこのグループのことを「家族」と形容することがあります。それだけ結びつきや信頼関係が強い、ということだけで家族という機能を持っていることも指示しています。そのシステムの中で、ハーシェルは「父親」としての役割をしっかりと果たしてきました。

時にはメンバーを叱り、諭し、そして時には優しく包み込む…まさにこんな荒廃した世界の中にしっかりとした家族を生み出し、守る上で大きな役割を担ってきたのです。

筆者は個人的にこのハーシェルというキャラクターに心から共感しました。家庭を持っている男性の方であれば、彼の言葉や行動に特別な意味を見いだせるのではないでしょうか?
また、家庭、家族の問題などを抱えている方は、ハーシェルの言葉や行動からさまざまな解決策を見つけることができるかもしれません。

グループの中で、一見すると単なる守られる側のように感じられる子供や老人も、しっかりとその中で役割を担っています。これこそが「ザ・ウォーキングデッド」が単なるパニックホラードラマではない最大の理由でしょう。
改めて、こういったキャラクターにも注目して見直してみると、このドラマの新たな魅力を発見できるかもしれません。じっくりと味わってみましょう。