俺がハマーだ!

俺がハマーだ! 日本でも長年いつもテレビでなくならないものが、刑事ドラマではないでしょうか?女性の刑事ものもありますが、やはりデカといえば男です。

刑事もののハードさ・男臭さと、コントのようなコメディのセンスを持ち合わせたドラマが『俺がハマーだ!』です。80年代の海外ドラマとしては異色のコメディドラマでした。

やっぱり変わり者は面白い!!

ドラマのストーリーは、サンフランシスコ市警察に勤務する変わり者の刑事スレッジ・ハマーが、同僚の女性刑事ドリー・ドローと警察署長エドモンド・トランクともに毎回事件を解決していきます。

どこにコメディタッチの要素があるのかというと、ハマーが持っている拳銃「マギー」(S&W M29)や、サンフランシスコ市を舞台にしていることからもセリフなどのも含め『ダーティハリー』のパロディと思われています。

ハマーが愛銃のマギーを人のように扱い、悩んだときに語りかけたり、寝るときに枕を並べて添い寝してみたり、シャワーを一緒に浴びたりするという異常な性格は無駄にオリジナリティを感じさせますが、劇中には「ゴッドファーザー」や「荒野の七人」までさまざまなパロディが入っています。

そのパロディ要素を最初に教えたかったのか、第1話でサンフランシスコ市長を演じていたジョン・ヴァーノンはダーティハリーでも同じ役を演じている俳優さんでした。アメリカドラマというのはこういうところにニヤリとする仕掛けがあるのが良いですね。

ドラマの吹き替え俳優も楽しんでやっていた結果アドリブの応酬に

ドラマの日本語吹き替え版は、かなりの頻度で声優たちのアドリブが飛び出していたことで有名です。なお、『新・俺がハマーだ!』では、オープニングのナレーションとハマーのセリフが毎回異なっており、映像は共通しているものの、中には本編と関係のないものや意味不明なものまで存在するといいますから、どれだけスタッフ・キャストがこのドラマを愛していたのかがわかるというものです。

オープニングのセリフ「動くなよ。弾丸が外れるから。」に始まり、「大丈夫、リクツじゃあ、ないんです。」をキメ言葉に大活躍します。はっきり言って頭はおかしい人です。

ちなみに主人公の名前「スレッジ・ハマー」はスレッジハンマー(大型ハンマー)を意味する単語です。プロレスラーの技にもそんな名前が昔ついていましたから、相当な男性臭いスラングです。そしてスレッジの父親の名前はジャック・ハマーですから、削岩機という意味です。さらに母親の名前アーマン・ハマーは、ある大手日用品メーカーの商標のもじりだとか。

ここまでくると何がパロディなのかももはやわかりませんね。日本でも『ダーティーハリー』などの著名ドラマに対するオマージュを盛り込んだドラマがいくつもありますが、やはり海外ドラマの方が洗練度では一枚上手のようです。