女の怖さと、男のズルさが見える「グッドワイフ」

グッドワイフ 2009年から放送開始され現在も続いている法曹ドラマ「グッド・ワイフ」。日本でもNHKなどで放送され大ヒットしています。主演のジュリアナ・マルグリースはゴールデン・グローブ賞の主演女優賞を受けました。「良妻」というタイトルとは裏腹に、夫の不倫をきっかけに、昔のボーイフレンドと不倫もしてしまう妻の活躍を描いています。
難しい事件がストーリーの中心にあり社会問題も絡めた重たい話ながら、主人公を中心とする恋愛の展開や、魅力的なアシスタントのおかげで、目が離せない作品となっています。

不埒な夫に怒りながらも家庭を守る妻

主人公アリシアはロースクールを首席卒業した弁護士ながら、今は専業主婦。夫は清廉な州検事でしたが、ある日、女性問題と汚職の一大スキャンダルが発覚して逮捕されてしまいます。家庭を守るためにアリシアは、昔の恋人の力を借りて弁護士として復活します。

一話完結の訴訟部分と、ずっと続く夫の裁判とが並行して進行し、常に2つ、3つの裁判ネタがあるところが、ドラマの面白さを高めています。アリシアと元のボーイフレンドとの密やかな恋心。男とも女ともセックスするアシスタントのカリンダの奇妙な魅力など、恋愛ものとしての面白さもあります。

「ER」の看護婦長が主役に抜擢

主演は、大ヒットドラマ「ER」に看護婦長役でレギュラー出演していた、ジュリアナ・マルグリース。「ER」ではエミーの助演女優賞を受賞しましたが、「グット・ワイフ」ではゴールデン・グローブの主演女優賞を受賞。主役の夫ピーターは、「セックス・アンド・ザ・シティ」の「ミスター・ビッグ」を演じたクリス・ノース。今や、イケメン中年の代表のようになっていますが、実年齢は60才近いおじさんです。

メリルストリープの映画「マンマ・ミーア」に出ていたクリスティーン・バランスキーや、人気ドラマ「ギルモア。ガールズ」で主役の恋人役だったジョシュ・チャールズなども出演しています。映画「バック・トウ・ザ・フーチャー」のマイケル・J・フォックスはパーキンソン病で体が不自由ですが、このドラマには障害を持つ弁護士役で準レギュラー出演しています。

無名の女優アーチー・パンジャビは、このドラマのカリンダ役で大ブレイク。弁護士事務所の特命調査員としてブラックな調査もひるむことなくこなします。生き方そのものがクールで、男性とも女性とも性的関係を持つことができますが、溺れることはありません。カリンダなしではドラマの面白さは引き立たないと言えるほどです。2010年にエミー賞の助演女優賞を受賞しました。

「グッド・ワイフ」は、女たちの戦いにドキドキさせられる観どころ一杯のドラマです。