セックスの扱いのむずかしさ

どんなドラマであっても、ある程度の年齢の男女が登場するものであれば、恋愛やセックスについて描かれることになります。
極端な例を挙げれば、今大人気のゾンビものドラマである「ウォーキングデッド」ですら恋愛模様やセックスについてもしっかりと描写されています。

もちろん、gleeだって例外ではありません。
舞台は高校とはいっても、普通に恋愛をしますしセックスをすることだってあります。

しかし、後半になると性に関する問題がかなりディープに取り扱われるようになってしまいました。これもドラマの失速に繋がってしまったのかもしれません。
ここでは、その点について考えてみましょう。

《セクシャルマイノリティを描くことのむずかしさ》

gleeではセクシャルマイノリティについてもよく描かれています。同性愛や、トランスジェンダーまで描かれていますので、この点で評価されることもありました。
今日では、セクシャルマイノリティへの理解も進み、社会的な偏見もほとんどなくなってきたと言われています。しかし、やはりそれを100%理解できているのか、と言われれば、少し疑問が残ってしまいます。
特に日本では同性愛とトランスジェンダーが同一視されてしまいがちですし、それが笑いのネタにされてしまうこともあります。

このデリケートな問題をメインで取り扱うストーリーが非常に多く、時々ストーリーがかなり重くなってしまうこともありました。
こういったテーマに真摯に向き合うことはとても重要なことですし、素晴らしいことと言えるでしょう。
ですが、人気を集めたシーズン1~2の頃はコメディタッチで描かれていました。そんな中で、突然重いストーリーが入ってくると、一部の視聴者が離れてしまうことに繋がってしまったのかもしれません。

つまり、ちょっと重いテーマに深く突っ込みすぎたと言えるでしょう。

《セックスに関する悩みをコメディにしてしまった?》

セックスに関する悩みを抱えている方も多いでしょう。たとえば、EDなど悩んでいるという方も多いのではないでしょうか?バイアグラなどの治療薬を使用しているという方も多くなってきています。
このドラマの中でもEDではありませんが、セックスに関する悩みを抱えているキャラクターが何人も登場します。

こういったテーマも実は深刻なものです。しかし、前述のセクシャルマイノリティのケースと違って、ドラマ内でセックスに関するコンプレックスや悩みをコメディタッチで描かれているストーリーも少なくありませんでした。これによって、不快感を抱いてしまう方も少なくなかったようです。
正直、私もドラマを観ながら、少しだけ不快になり、素直に笑えないシーンも少なくありませんでした。日本人とアメリカ人の感覚の違いもあるのかもしれませんが、これが原因で日本人視聴者が多少離れてしまうことに繋がった可能性はあるでしょう。
もうすこし、セックスに関するコンプレックス、悩みについてもストレートに向き合う描写があってもよかったのではないか?と個人的には思っています。

セックス描写に関してはさまざまな考え方がありますので、一概に何が正解であるのかはわかりません。ですが、glee失速の原因の一つになった可能性は高いでしょう。