不倫もゲイも殺人もありの破れかぶれ、デスパレートな妻たち

デス妻 「ウィステリア通り」は上品で静かな住宅街。「デスパレートな妻たち」(デス妻)は、そこに住む「お盛んな」妻たちのドタバタを、お色気とサスペンスを交えて描いた人気ドラマ。2004年に放送をスタートし2012年まで8シーズン続きました。主演は一人ではなく「妻」役を演ずる4人。2005年のエミー賞では主演女優賞に、このうちの3人がノミネートされるという「異常事態」に。さらに、翌年のゴールデングローブ賞では、4人が候補になります。アメリカで大ヒットしましたが、日本でもNHKで放送され人気となりました。主演4人の人生も変えました。



お色気妻たちのドタバタ

主役の一人スーザンは夫の不倫に悩む妻。離婚して、近所に越してきたイケメンといい仲になります。リネットは4人の子持ちの元キャリアウーマン。専業主婦業にうんざりしながらも家庭を守っています。ガンを乗り越えたのち、双子を妊娠して落ち込みます。

ブリーは貞淑なカリスマ主婦。理想の家庭を目指しますが、息苦しさを感じた夫は不倫をして出ていきます。その後いろんな男性と性的関係を持ちますが、十代の娘が妊娠、息子はゲイだとわかってパニックになります。ガブリエルは元トップモデル。過去の栄光にすがっていきています。夫との夫婦生活には不満を持ち、庭師のアルバイトをしている高校生と不倫を続けています。夫にバレて離婚しますが、後に同じ人と再婚します。

脇役の女性たちも皆お色気たっぷりですが、どこかに秘密の憎しみを抱えています。殺人事件がストーリーの中心にありますが、深刻な物語にはならず、あくまでもコメディとして楽しめます。シーズン7からはヴァネッサ・ウィリアムスも、金と男に執着するエロティックな離婚妻レネ役で、レギュラー出演しています。

主役は皆無名の人たちばかり

主役の4人はいずれもそれほど有名ではなかった女優達。アメリカのドラマで、主役にひとりも有名俳優がいないのは珍しいことです。このドラマのおかげで、全員が一気にブレイクしました。

スーザン役のテリー・リン・ハッチャーは、テレビシリーズ「新・スーパーマン」などで活躍。「デス妻」の主演で一気に人気が高まり、2009年には1話につき4000万円という、アメリカのドラマ女優でトップの出演料となります。リネット役のフェリシティ・ハフマンは「ロー&オーダー」「Xファイル」などに出演。「デス妻」でエミー賞主演女優賞を受賞。テリー同様、出演料トップ女優となります。

ブリー役のマーシア・クロスは、「アリー・マイ・ラブ」などにゲスト出演していた程度でしたが、ガブリル役のエヴァ・ロンゴリアは、「ビバリーヒルズ青春白書」などにゲスト出演していた程度です。このふたりも、同様に「出演料トップ女優」に躍進します。

主演した「そこそこの女優」4人の人生も、大きく変えた大ヒットコメディです。