やりっぱなしの中年男の物語、カリフォル二ケーション

ヤングスーパーマン 2007年から2013まで続くヒューマンドラマ「カリフォルニケーション ある小説家のモテすぎる日常」。主人公の乱れた性生活に、元恋人や娘との葛藤、幸せな過去への憧憬などを織り交ぜて、ただのエッチドラマではなく、人間ドラマに仕上げています。2008年には、ゴールデン・グローブ賞の主演男優賞を受賞しています。


《なぜか放っておけない、憎めない二枚目のだらしない男》

主人公ハンクは、乱れた性生活を送るだらしない小説家。元恋人に愛想をつかされ、娘ともども出ていかれてしまいます。娘はかわいいし元恋人のことも愛していますが、他の女性ともセックスをしたいし毎日のようにしています。そんな自分を反省して、教会で神に祈ります。「かつてのような幸せな日々を取り戻したい」と。そこに現れたのは美しい修道女。「悩み事があるならパンツをおろしなさい」と誘ってきます。

ハンクはたまたま知り合ったセクシーな女子を持ち帰り、その日のうちにベッドで一戦交えます。翌日、元恋人のところを訪ねると、そこにいたのは昨日の相手。何と彼女は元恋人のフィアンセの娘でした。しかもまだ16才で、実は昨日まではバージン。とんでもないことをしてしまいました。ハンクはバイアグラが必要な年齢のはずなのに精力旺盛で、世の中年男性にとってはうらやましい存在です。

そんな風にハチャメチャなことばかりしている主人公ですが、12才の娘のことはかわいくて仕方がありません。娘のために何とかまともな男になろうと決心しますが、なかなかうまくはいかず、苦悩する毎日です。

《実生活と重なる物語》

主役の小説家を演ずるデイヴィッド・ドゥカヴニーの父親は小説家。デイヴィッドはプリンストン大学とイエール大学で学んだエリート。80年代からCMなどに出演し始め、90年代には「ツイン・ピークス」に出演し人気役者となります。93年からは「X-ファイル」に出演して、97年にはゴールデン・グローブを受賞。

モテモテ男を演ずるだけあって若々しいイケメンですが、実年齢は53才。奥さんのティア・レオーニも女優で、ジム・キャリーの映画「ディック&ジェーン 復讐は最高!」でコミカルな役を演じています。

私生活では「性依存症」を患っていたと告白。ドラマの設定とかぶりますが、セックスにおぼれていたのではなく、インターネットのアダルトサイトにはまり、チャットを長時間続けていたりしたそうです。

セックス場面の多いドラマですが、主人公の周りの人々との人情ある交流と、リアルな苦悶がしっかりと描かれていて、見事なヒューマンドラマになっています。